シフト勤務の介護士あるある

朝が来て夜が来るという時間の流れは絶対的なものだが、特に特別養護老人ホームや介護老人保健施設をはじめとする入所系の施設では、介護士が時間を問わず仕事をしている。このような介護の現場で働く介護士あるあるとして、時間に対する普遍的な感覚が希薄になってしまうことも挙げられる。
特に、日勤だけでなく、早朝や夜勤など、様々な時間帯の勤務をこなすシフト制の介護士にとって、「今日は何曜日だろう」「今、一体何時なんだろう」と、曜日や時間の感覚が曖昧になってしまうことは、決して珍しいことではない。
夜勤明けの朝、朝日が眩しいと感じながらもそのまま眠りにつき、目覚めた時にはもう夕暮れ時ということもある。休日はカレンダーとにらめっこしながら、友人との予定を調整するのも、シフト制で働く介護士にとっては、もはや日常の風景である。

このような不規則な生活が続くと、体内時計が乱れ、睡眠リズムが崩れがちになる。その結果、慢性的な疲労感や倦怠感に悩まされたり、集中力や注意力が散漫になったりするなど、心身にさまざまな影響を及ぼす可能性も否定できない。
しかし、どんなに曜日や時間の感覚が希薄になろうとも、介護の現場で働く介護士にとって目の前の利用者の「今」が何よりも大切だ。
「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」。その一瞬一瞬に心を込めて笑顔で言葉を交わすことが、介護の仕事の素晴らしさであり、喜びであることに変わりはないだろう。